温もり
ミツバチ

例えこの世界が嘘だとしても
私の頬を包んだ
貴方の手の温もりは
真実だと泣いた

波が打ち寄せる岸壁に
叫んだ
私の人生は終わりだと
何故貴方達は言うのか
自らの人生でさえ
危ういというのに

影を落とした
木の葉が生を語る
あなたのように
芯を持ち
どっしりと構え
力強く生きていけたら
幸せだろうに
誰かの言葉に迷い
足元はいつも不安定で
明日さえも見えない私は
とても弱いのね

頬を包んだ
貴方の手の温もりが
唯一の救いだとしたら
頼ってもいいかしら
ただ目を閉じて
身体ごと預けてみたい


自由詩 温もり Copyright ミツバチ 2009-11-01 20:55:28
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