温もり
ミツバチ
例えこの世界が嘘だとしても
私の頬を包んだ
貴方の手の温もりは
真実だと泣いた
波が打ち寄せる岸壁に
叫んだ
私の人生は終わりだと
何故貴方達は言うのか
自らの人生でさえ
危ういというのに
影を落とした
木の葉が生を語る
あなたのように
芯を持ち
どっしりと構え
力強く生きていけたら
幸せだろうに
誰かの言葉に迷い
足元はいつも不安定で
明日さえも見えない私は
とても弱いのね
頬を包んだ
貴方の手の温もりが
唯一の救いだとしたら
頼ってもいいかしら
ただ目を閉じて
身体ごと預けてみたい