風来坊
流木

「風来坊ですから」
と自己紹介をして
君は笑った
八重歯がちょっとばかし
チャーミングだった気がする

海の見える窓辺に
並んで腰掛けた3時間半
何の会話もないまま
コーヒーを約2杯半も
飲んだ君は

「ちょっとトイレへ」
と言ったきり
もう二度と
僕の前には現れなかった

ある日の午後・・・
NHKのアフリカ特集で
現地の住民と暮らしている
君を見たときは
驚いてコーヒーをふき出して
しまったけど

やっぱり君は
風来坊なんだなー
と関心してしまった

今日は
そんな彼女の誕生日?
のような気がしたから
この詩を送ることにしよう



自由詩 風来坊 Copyright 流木 2009-10-31 22:35:42
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