風来坊
流木
「風来坊ですから」
と自己紹介をして
君は笑った
八重歯がちょっとばかし
チャーミングだった気がする
海の見える窓辺に
並んで腰掛けた3時間半
何の会話もないまま
コーヒーを約2杯半も
飲んだ君は
「ちょっとトイレへ」
と言ったきり
もう二度と
僕の前には現れなかった
ある日の午後・・・
NHKのアフリカ特集で
現地の住民と暮らしている
君を見たときは
驚いてコーヒーをふき出して
しまったけど
やっぱり君は
風来坊なんだなー
と関心してしまった
今日は
そんな彼女の誕生日?
のような気がしたから
この詩を送ることにしよう