ここは世界だが
誰にとって孤独だ
水分を取らない男が居た。
目的など無く、理由も特に無い。
誰に規制される訳でも、また己に課した罰でも無く
ただ毎日を暮らす自然体として
水分を取らない男が居た
ぴかちゅー とか
りらっくま だとか に
あこがれて いた。
その事は、だれにも、だまっていた。
モモちゃん
は、緑色のカプセルに依存した
周期的に
カプセルに
依存せずに居られないのだった
そのかわし?
とても
かわいい
のだった のだった。
肝心なことは内緒にしたまんまで
水分を取らない男は、生きてきた
それは、じつわ、自分自身にも、内緒だったのだった。
そうだったのか っと気付いったのは、だーいぶあとのことになるのだったった。だったった。 ったった…
でもでも。なんやかんや、ありまして (うわぁ適当)
深キョンに、なりたい!
と、
ある時、とうとつに男は、叫んでしまいましたとさ。
おしまい。
たまたまいちばんちかくに居合わせた女の子は、それを聞いて
「きもっ! なにそれ! やだ、こわい!
病気だねっ。もう病気だよ。こわい。まじ
き も ち わ る い ん だ よ 。」
て言うので
水分を取らない男は
きゃ! やだ! あたし
かわいくなりたい病気にかかっちゃった ☆
て思って。
そのあとすぐに
なんだい、それって、ちっとも、それって、
へいきじゃん!
て思った。
思ったのだし。さらなることに、そういうふうに
声に出して言ってみたりさえ、した。
なーんだい! それって、ちっとも、あたし
へいきじゃーん!
・・・。
きっと だれにも
悟られぬ ように
ちいさな ちいさな
こえで。 泣いてた。
「タモリはアバンギャルド」というタイトルの映画
深キョンになりたい男の子を中心とした、物語
パイプオルガンの音色に導かれて出会った
太陽がキライな耽美主義の女の子と二人で
教会の塀の上を歩いてみたり
「こんぼう」で二十五分間、殴り合ったりする話
二人は、それぞれ別々な場所で
中空を見つめて、ぶつぶつ言ってたりする
それは誰に話しかけてる訳でもなく、むにむに
また、自分に問いかけるという風でもなく、ごにょごにょ
ひらたくいえば「ひとりごと」なのだけれど。
中空を見つめる瞳は焦点が合わず、涎を垂らしながら
ひとり、むにむに言ってる姿は、もし誰かがそばを通りかかれば
ひっ! ひいいぃぃい… ってなって、通報するかんじ。
でも、二人にしてみれば、なんてことない日常なので
どうぞ、どうぞ、ごしんぱいなく。げんきで、やってます。
「あのね、あたしのね、お気に入りの作家さんがいて
そのひと、かわいい女の子に出会うたんびに
きみ、作家になるべきだよ! とか、作家になればいいのに〜
みたいなことばかりゆうから、あたし、だんだんとね
作家ってゆうのは、かわいいものなのかな?と思えてきてね
なら、愛せるな。 さっか、って愛しいものなのかぁ…。」
背中に羽の生えたガキ
いつのまにかいなくなった
十字架を手にした女の子は
男の子の「叶わなかった夢」を聴いた
そしてまた「こんぼう」で二十五分間、殴り合った
あたしは たしかに きみの ゆめを きいた
まほうを かけるよ あたしで よければ
BGMは一貫してバロック音楽。
本編、約九十分の内、
「こんぼう」で殴り合うシーンが約六十分間。
涎を垂らしているシーンが約二十分超。
関係無さげな地面だけをカメラが捉えているのが十五分弱。
ラストのスタッフロールは、逃げるみたいな早回しで七秒。
基本的にはラブコメ。
タモリに関係するような場面は、一切ありません。
猫や草花、時には空とだけしか
会話が成り立たないような偏屈者に恋をしました
偏屈者は、世界には自分しか存在しないと
ごく自然に、そう思っているので
花が咲くのも雨が降るのも
時には晴れて、虹がかかるのも
わたしのための景色なのだと感じていました
だから猫がニャーと鳴くのは
かわいいなぁ って思っていました
水分を取らない男は、体調がすぐれなかった。
なぜなら、水分の摂取量が足りないから
だとおもうよ。たぶん。
メクラのレモンちゃん
人生が何なのか分からないよね
ときどき わーっと ふあんになる
やさしい きみの事も 心配になる
知らなければ しあわせに
いきていける わけではないから
信じる者だけに かかる 魔法
あなたのこえが よるをとめるよ
めをとじた時に 見えるものだけが 真実
キスは流れ星
キスは御守り
キスは挨拶
キスはチョコレート
キスは困らせる手段
キスはご褒美
kiss is kiss is ...
キスは、秘密
めをとじた時に 見てるものだけを 信じてる
「アタシで欲情するんですか…?」
って聞かれて
こたえに困ったけど
ほんとうのことを
ゆった
「なんで…
めをそらす?」
本当の事を言うときには目を見れないんだ。
依存する病気
依存しない病気
どちらも自分を護りたい病気
こわいから
あまえるし
こわいから
回避する
いつも
そこに
やさしさがあって
いつも
そこに
刃があって
いつも
そこに
真実があって
いつも
そこに
うそがあって
あたし
しをかく
さみしくなりたい
きみのいんりょくで
ほしが、へこんじゃったよ
きみは
改行する病気
ぼく
君が歓んでくれることなら死んでもやりたいけど
君が厭がることは不老不死と引き換えでもしたくない
だから
きみが
すこしづつでも
カプセルを減らせるように
唄う
唄うよ
新曲だよ
ラブソングは使いまわせない
君に捧げる
愛や希望やCDラックに積もった塵だとか
そういうあらゆる煌めくものたちへ捧げる
ぼくには、これしかないから
って、
ぼくは
斜め向いて
格好つけてた
虚構の中で
真摯に愛に
向き合って
実際に
ウソばっかりの
唄が出来上がる
なんかしらない
自分でもなにを
うたってんだか
わからないけど
唄ってるときは
モモちゃんを
まっすぐに
見つめる
ことが
でき
る
よ! ジャーン
てんきゅう! じゃぱーん!
じゃ じゃあぁーん (おわる感じ)
モモちゃん
ぱちぱち
はくしゅを
してくれて
きっと きっと
少しは歓んでくれたけど
互いの
もんだいは
それぞれ
ぜったい
どうしようもない
そう
わかってる
わかってるから
互いに少しだけ
悲しいフリをした
せめて
昨日までの全部が
冗談だったみたいに笑おう
これから先の よろこびさえも
意味を成さなくなってしまえよ
現実に何の価値があるのか
ずっと、深い夜を
重ならない心に 世界が 静かで
あんまりにも。 ひどくうつくしい永遠
ぼくなんか
なみだが出ちゃって
あれれ
のどが
かわいたよ
偏屈者を助けてくれたのは
やわらかほっぺちゃんでした
「いやされるなあ…」
偏屈者は偏屈なりに素直に思いました
「やわらかほっぺちゃんって、
世界に一人しか居ないのかな?
増えたらいいのに。増えてA川さんやM彦くんや
h子ちゃんを癒してくれたら、いいのに。」
祈りは、まばゆく輝く
お星様キャンディーに変わって
降るべき人のもとへ降るでしょう。
安心していいんだよ。
何度、生まれ変わっても
ぼくは きみを わかるだろう
ほんとうのことをいうときは
目を見れないんだ。
はずかしいからさ。
僕の愛するものは、全て
つくりものだからさ。
つくりものだから。
疑ってばかりで、不安ばかりで、意気地もなく、自信もない男が
同じような女と、お互い震えながらSEXすればいいじゃん。
出来れば。ロマンチシズムに溺れた妄想の果てに。