イランイラン
まぁや

君を忘れようとすればするほどに
君の匂いを思い出してしまうの
それを掻き消すために
きつい匂いを手首につけたのだけれど
やっぱりどうしてもだめで
こんどはきみのくちびるの冷たさを思い出してしまった

ぐるぐるまわってもとのところ

君は私のことなんて考えたこともないくせに
寂しいふりなどもういらないよ
寂しかったのはわたしなんだもん

はやくあたらしい体温をわたしにください
はやくしないと冬がきちゃう


自由詩 イランイラン Copyright まぁや 2009-10-27 01:10:30
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