目覚め
伽茶

君の夢を見た

もう見ないであろうと思っていたから

何とも言えない朝だった

疲れがたまるといつもこうだ

君はなんだか小さくなってて

記憶も曖昧になってきたのだなと思うと同時に

忘れようとしていたことが

卓袱台をひっくり返すように全否定された気分だ

忘れるのなんて簡単だ

次に進めば気は紛れる

でも、次に進める強さがあるならば

こんな苦労はしてないだろう

私はいつか恋をした

それがいつだったか遥か昔だけど

私は今朝も君に恋をした

あの時と違うのは

強がる必要も

ぐっと堪える必要もないって事かな

私は君に会いたいよ

ぬくぬく布団より君の夢の方が心地よかった朝だった



自由詩 目覚め Copyright 伽茶 2009-10-26 15:01:32
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