目覚め
伽茶
君の夢を見た
もう見ないであろうと思っていたから
何とも言えない朝だった
疲れがたまるといつもこうだ
君はなんだか小さくなってて
記憶も曖昧になってきたのだなと思うと同時に
忘れようとしていたことが
卓袱台をひっくり返すように全否定された気分だ
忘れるのなんて簡単だ
次に進めば気は紛れる
でも、次に進める強さがあるならば
こんな苦労はしてないだろう
私はいつか恋をした
それがいつだったか遥か昔だけど
私は今朝も君に恋をした
あの時と違うのは
強がる必要も
ぐっと堪える必要もないって事かな
私は君に会いたいよ
ぬくぬく布団より君の夢の方が心地よかった朝だった