手とあの子の僕
番田 

この手にさせられている
僕の
手が 肌色に
白い骨の肌に するべきものを 
浮き立つ 手の甲を
細かな毛並に 生やした僕を
真四角の物体は
手にする それを 指先に

主要な血管を触れさせられて 遠くには
通る血を 感じる
塔がそびえていて 白いような
肌が あの子のものの
そんな 僕自身に
浮かんでいる


自由詩 手とあの子の僕 Copyright 番田  2009-10-18 23:30:26
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