柘榴の供宴。
aokage






その唇を貪って

爛れた瞳には牙を。


爪を立てれば腐った皮膚は剥がれ落ち

貴方の最奥-ナカ-の大事なモノを暴き出す。


このコエは曝された赤い血肉に纏わり付き


貴方のすべてを侵食する。




「痛い」と叫ぶ貴方の声に酔い、

「イタイ」と嘆く貴方を見下げる。






貴方ハ「痛イ」ノガ悦イノデショウ



貴方ハ此処ニ「イタイ」ノデショウ








嗚呼…其レナラバ。










貴方と共に逝きましょう。

貴方と共に堕ちましょう。




快楽の果てへ。


悦楽の底までも。







此の身が裂けて、



朽ち果てることを知ろうとも…。









自由詩 柘榴の供宴。 Copyright aokage 2009-10-16 21:12:43
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