ブランコ
ゆきちゃん。



ブランコに乗って 今度こそはと 宙を舞うの


宙舞って 行きつく先が あなたじゃなくとも


頑張れって 言われれば言われるだけ 頑張らないあたしは変なのかなあ


あなたと乗ったブランコで 今なら あの桜まで届くようになったのよ


あの頃はどんなに手を伸ばしても駄目だったのに 運命って皮肉でしょ


人づきあいも上手くなったし


雨の日でも機嫌悪くならないし


料理も上手になったのに


あなただけここにいないなんて あたし頑張れないよもう


彼氏いる?って誰よあんた いてもいなくても いないが鉄板


俺もいないよって聞いてないのよ 本当はいるくせに まあどっちでも


また今夜もあたしあのブランコに乗ってるふりして 夜をやり過ごす  


お前だけと 抱きしめられるほどにあたし寂しくて あの公園にひっそり咲いてた


桜の木思い出す


自由詩 ブランコ Copyright ゆきちゃん。 2009-10-16 12:23:11
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