パンタタ

部屋の隅に棚でもつくってみようと思い
ホームセンターに行って
平板と角材と釘を買ってきた
もちろん自分を棚上げするための棚だ

しかし、このずぼらな責任逃れをする男の
重いこと、自分自身の重いこと
頑丈につくったつもりだが、
棚はぎしぎしときしみたわみ今にも落ちてきそうである


一回こっきりで自分を持ち上げるのに音をあげた
で、棚がどうなったかというと、
守れそうにない約束やちょっとした戸惑いがのっている

置き薬箱の隣りに、ちょこんと
今日できることを誠実にこなすために
おあずけにした未来ものっている




自由詩Copyright パンタタ 2009-10-14 22:35:20
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