イキルヒカリ
朧月
風が柔らかく吹いてくる
凍った心の中までも
この手の平を空にかざして
まぶしい太陽をさえぎる
過去の時間の愛しさに
ひたりたい気分を振り払って
きらきらの光に遊んでみる
今を生きる命として
小さい花は咲いてる
ゆれる命の輝き
イキモノへなにも伝えず
無言の終わりを受け入れる
なにがあればいいというのだろう
なにができればよしとするのだろう
心に満たされたい願いだけが
重なることに疲れる
夜に持ち越さない夢をもとう
明日へつなげるための今はいらない
理由はないままの航海でもいい
イキルことをそのままで
あなたとわたしとそれ以外の
どんな命へもいえること
イキルそのことだけが眩しいと
信じられるこの静かに燃える太陽の下で