イキルヒカリ
朧月

風が柔らかく吹いてくる
凍った心の中までも
この手の平を空にかざして
まぶしい太陽をさえぎる

過去の時間の愛しさに
ひたりたい気分を振り払って
きらきらの光に遊んでみる
今を生きる命として

小さい花は咲いてる
ゆれる命の輝き
イキモノへなにも伝えず
無言の終わりを受け入れる

なにがあればいいというのだろう
なにができればよしとするのだろう
心に満たされたい願いだけが
重なることに疲れる

夜に持ち越さない夢をもとう
明日へつなげるための今はいらない
理由はないままの航海でもいい
イキルことをそのままで

あなたとわたしとそれ以外の
どんな命へもいえること
イキルそのことだけが眩しいと
信じられるこの静かに燃える太陽の下で



自由詩 イキルヒカリ Copyright 朧月 2009-10-14 20:52:27
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