アンタの世話になんかならない
蒼木りん

ずっと すきだった

縁があるんでしょう
こんなところで遇うなんて

コンビニのガラスがくもって
おでんの匂い
声もかけずに知らない振り
マスクを脱いだら
真っ更な他人だよ
だけど

踏み出せば逃げて
前だけを見ていれば
覗き込む
そんなだから
世の中なめてる
ガキの彼女が睨んでるよ

恋愛なんて
欲望が満たされたら
終わるのを待つだけ
飽きてきたらまた別の
ねずみを追いかければいいの
彼女に言ってるの

大丈夫
だい じょーぶ

前世とか因縁とか
そんなもんなんだろうけど 
もうなんとも思ってないし
イラちの
アンタみたいなの
実は苦手だし

退屈だから
刺激がほしくて
心が細いから
抱きたいとか抱かれたいとか
遊びや気まぐれなら
いくらでもできるよ

因縁めいた課題
気まぐれに出されたって
わかるわけないじゃん
やっと満たされないものが
わかったよ
おいしいご飯食べる

冒頭の言葉撤回
性欲なんて忘れちゃってるし

眠い 腹へった



自由詩 アンタの世話になんかならない Copyright 蒼木りん 2009-10-14 11:55:59
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