君と僕の世界
朧月

君へ寄りかかるフリをしながら
君の世界を盗み見る
僕の心の隙間に秋の風が吹いてくる

黄金に揺れていた稲穂は刈り取られ
赤に燃えている山が映りこむ
そんな折々の季節に彩られ

また君は泣いている
また君は祈ってる

僕の雑多な用事なんてものは
数えるほどの時間もかけないでいい

無意味なんだ 
不必要なんだ
君に比べると
君と並べると

僕の世界の中で
君だけが重要で
僕の世界の中で
君だけが上級で

つまりはそうなんだ
スベテは決められた
僕の空気は
君が支配していい事に



自由詩 君と僕の世界 Copyright 朧月 2009-10-12 23:51:52
notebook Home 戻る  過去 未来