雑念ストーミング
葛西曹達

散らかったり無くなったり
自分が雑多な存在だと
少し考えりゃわかる

でも君と話すとき
ロジカルに振る舞おうとする
そしてうまくいかない

あふれかえる雑然
巡り巡る雑念
脳内は騒然
なんだかよくわからん

例えば僕が
ピアノを前にして
当然うまく弾けなくて
けど知ったかぶってみたり

でも笑ってくれるなら
それはそれでよいのかも
そうやって早々に妥協
曖昧で不確かで怠慢

結局頑張ることは面倒
ふわふわ浮わついていたい
そのうち霧が濃くなって
前が見えなくなるんだろうなぁ

自分が何をしたいのか
弁えている人は天才
馬鹿とも紙一重ってことも

整理されたもろもろと
向き合う時はいつだろうか

まぁ別に
いつだっていいんだけどね
逃げないし隠れないし
無くならないし消えないし

雑踏の中巡る雑念
雑然と散らばる雑多
脳内は騒然
なんだかよくわからん


自由詩 雑念ストーミング Copyright 葛西曹達 2009-10-12 02:01:07
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