らんぷの灯の下で ー深夜の読書ー
服部 剛
らんぷの灯の下で
古書を開く深夜のひと時
遠い過去から
著者のたましいが
私にそっと、語りかける。
いのちの宿る一行に
無心で引いてゆく線は
宇宙を貫く、流星です
ぱたん
古書を、閉じる。
閉じた瞳の前に、
目に見えぬ者の
残照が、
らんぷの灯の下で
私は分厚い古書の
布の表紙に接吻し
両手で胸に、抱き締める。
自由詩
らんぷの灯の下で ー深夜の読書ー
Copyright
服部 剛
2009-10-10 01:52:22
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