どこで生まれ、どこで消滅するのだろう
吉岡ペペロ

風がやんで小雨になっていた

台風がそれたかのようだった

それはつかの間で

街路樹を折り散らかして風が暴れだしていた


明日の出張はなしだな、ガムを噛みながらそう思った

台風はどこで生まれ、どこで消滅するのだろう、

こころもそうだよな、

あの情熱はどこで生まれ、どこで消滅したのだろう、

たとえばあのとき貴女と永遠を誓った、


町は風がやんで小雨になっていた

台風がそれたかのようだった

それはつかの間で

街路樹を折り散らかして風が暴れだしていた


自由詩 どこで生まれ、どこで消滅するのだろう Copyright 吉岡ペペロ 2009-10-08 00:06:45
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