秋夜のむこう
吉岡ペペロ
女を助手席から蹴り出して
さよならをした帰り道
青灰いろが焦げています
秋夜のむこうに燈るのです
燃えたのです
赤いパンティーが棄てられて
ペニスをくわえて貴女がいます
こどもたちは寝ています
不実の子守唄を聴かせているのは
貴女なのです
女を助手席から蹴り出して
さよならをした帰り道
青灰いろが焦げています
秋夜のむこうに燈るのです
自由詩
秋夜のむこう
Copyright
吉岡ペペロ
2009-10-01 22:52:26