1440/恋の時人
月乃助

与えられていようと
それを簡単に忘れているのです
失うのがこわいのではなくて、
くりかえされる 朝陽のやってくる、
子犬がボールを追いかけるように
そうであり、そうすること
知らずに慣れてしまっているから
ため息を手にしても  】】Щ
風が肌にふれるように
すこしも驚きがなくなっているのです
だから、気づいたときには、
着られそうにないランジェリーを買うほどの
無駄をしないよう、胸にだきしめたり
想いを手に たぐったりしても、
もうすっかりすり抜けるように
姿をなくしてしまっているのです
きっとあの人も、おなじように
じれたったくしているのかもしれない
そう勝手に想ったりするのですが、
恋の行人も、時の振幅の 進みゆく速さは、
誰にも等しいはずが今日はどうしてか
ひどく のろのろしています
それは、きっと ●●!○
あなたに会えない週末 淋しさのいきつぎでしょうか
胸のうずきが消えずに、数えれば
1440分さきに あなたの腕の中にいるのに
わかっていながら
やっと思い出したように、
やっぱり、
少しだけ
会いにいっても
よいですか?







自由詩 1440/恋の時人 Copyright 月乃助 2009-09-28 01:33:08
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