コンクリートじゃんぐる

時々この街ではもう生きられないと
思う事がある

高速道路の重なる部分は
見ていると不安になるし

工場の隙間に走る道は
人気がなくてさみしい

きらびやかなビルは
あの人を思い出す

この街はどうしてこうなのだろう
いやんなる

それでも今宵
月光は照らしている
黄金のヴェールみたいに

橋のたもとに住む人にも
空の近くに住む人にも
今宵も同じようにみな平等に

どうしてそんなに優しいの?

どこまで歩いてもどこにいても
月はいつでも私の頭上

変わらない物があれば
私はわたしでいられるのかな
コンクリートじゃんぐるで
今日も嘆いています


自由詩 コンクリートじゃんぐる Copyright  2009-09-28 01:02:44
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