朝、秋を知る
吉岡ペペロ

青灰いろの

ひかりのなかに愛人が寝ている

そとからは虫の音がしている

その不規則な音を聴いている

家族には嘘をついている

この関係は

肉欲と所有欲だけかも知れない

きっとそうだ

日常で埋めてゆくことは出来ない

ベッドのライトをつけた

愛人はすこし動いて睡眠している

ひとりで散歩にでも行こうか




自由詩 朝、秋を知る Copyright 吉岡ペペロ 2009-09-27 08:14:43
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