弁当
加羅

取りあえず便利な
コンビニの弁当
口当たりは良いけど
何かが足りない
どこかオートマチックな
味がする

注文してから作られる
湯気の立つホカ弁
出来たて感は嬉しいけど
まだ何かが足りない
どこか八方美人な
味がする

花柄巾着に包まれた
君の手作り弁当
冷めていたって
味に温もりを感じる
お金じゃ買えない
君の心の味がする

『愛情は最高の隠し味』

なんて言いながら
僕は君に照れ笑い


自由詩 弁当 Copyright 加羅 2009-09-26 22:47:01
notebook Home