恨み尽くして血に染まり
幽霊花だ、地獄花だと忌み嫌われて
墓場の隅まで追いやられ
歯噛みしながら散る曼珠沙華

お前憎しと今年も咲いて
わが身は白い彼岸花
恨みはいずこ、血の色いずこ
秋風がただ過ぎるだけ

ほんとに憎いはお前のことか
それとも至らぬわが身の思い
花に身を変え再び咲いた
わが身の色に立ち尽くす

お前を呪う血の色恋し
お前憎しと咲いたのに
わが身は白い彼岸花