秋がゆく
吉岡ペペロ
バスが過ぎる
その排気ガスの匂いが薄まると
またキンモクセイの香が戻ってきた
田畑が刈られるのを待っている
風がやむと時間がとまっている
ひかりが雲が空をぼかしている
建物の優しい影が見つめている
バスが過ぎる
その排気ガスの匂いが薄まると
またキンモクセイの香が戻ってきた
自由詩
秋がゆく
Copyright
吉岡ペペロ
2009-09-25 13:22:28