秋の夢
ミツバチ

いつか夢を見ました
キンモクセイの香る
穏やかな季節で
私は大好きな貴方と
肌の触れ合いを
望んでおりました

貴方は悪戯に
耳元で囁いては
無邪気に笑い
何とも言えず私は幸せで
この日々が
永遠に続くことを
心から願っておりました

ですが
夢から覚めた私は
目の前の現実を受け入れられずに
悲しみを抱え込み
泣いていたのです

貴方が忘れられず
もう一度
夢の続きを望んでも
意地悪な時間は
知らんぷりを
決め込んで
散りゆく葉のように
大好きな貴方と季節を連れて
私の元から
去って行きました


自由詩 秋の夢 Copyright ミツバチ 2009-09-23 23:37:40
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