サグラダファミリアにぶつかって
こめ

地下鉄は地上よりは涼しかった

青信号を手を挙げて渡る小学生を見て

まだまだ捨てたもんじゃないと一人で頷いた

混ざらない綺麗な夢を見たいな

明らかに時間切れだけど

必死でしがみつく

NONONO

平気でオメガを名乗るやつ程

臆病な奴はいなかった

僕だけが持っている鍵で

開かない扉はないはずだ

この街を去った人達に一つ問いたかった

なぜ平気で捨てれるのか

正に今こそ示すとき

貴方が行く行く末を

産まれ変わったら何に生れるのかな

僕は待っているのかもしれない

君が空から降ってくるのを

ハンドルもブレーキもない

そんな車で唯一あるアクセルを

おもいっきり踏み込む

何処まで行くのかどこまではやくなるのか

それは自分しだい

サクラダファミリアにぶつかって

壊れるまで止まらない

誰が邪魔しようと

羽根を獲た人間は聞く耳を持たなかった


自由詩 サグラダファミリアにぶつかって Copyright こめ 2009-09-21 23:55:07
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