心次第
加羅
幸せを願うのは
不幸を知っているから
大木の根が深く強靭なのは
地上の嵐を知っているから
春が心地良いのは
冬の寒さを知っているから
相反する存在は
個々の輪郭を太く強くする
開拓の大地には
無名の汗が染み込んでいる
讃えられる事が無くても
その偉大な形跡は
確かなものとして
永遠に残っていく
かけがえのない無名の友よ
誇らしく胸を張れ
当たり障りなく
上手に生きる事が
賢いと言えるのでしょうか
風向きに流されるだけじゃ
真意なんて残せない
ロマンを語るには
どうも物足りないよね
何かをごまかしてみても
自分自身からは
誰も逃げる事は出来ない
真っ直ぐに向き合う事は
勇気の証
転んで擦りむけた赤い傷は
日毎に癒えていくもの
蘇生の力は
誰もが持っている
たとえ今が辛くても
もっと自分を信じてみよう