光のなかで・・・
月乃助


光がとまどってばかりいるから
しずかに カーテンをひらいて
部屋にいれてあげた

よろこんだ朝日に
きみがまぶしく 伸びをする
がまんできなくて ひろがる髪に
唇をあててしまうのは、
きみのせい

もう涼しいねって
そういって 裸の温もりを感じるのは
秋のおかげだって きみが
眠けまなこのままで くちにする

それがどうしてか
うれしくて、
ベッドのなかで
細いきみの背をだきしめた
喧騒のやってくる前の
街の朝
ふたりだけ
光のなか








自由詩 光のなかで・・・ Copyright 月乃助 2009-09-13 11:50:16
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