年下

黒目がち腕はまっすぐ一六三センチの背で天使もどき

ヘルメット転がりやすい日に暗示もえるこころはもえつきるもの

満月を伸縮させる術を知る女子大生の手まだらもよう

「遠いってダレコーていうのなんとなく遠そうでしょう」君がダレコー

ラーメン奢るから六五〇円分の赦しを降らせておくれ

風下に座りなおせば話などない一本だけ吸って帰ろう

そこそこに可愛い靴で帰ってく踏むなどんぐりどんぐりだけは


短歌 年下 Copyright  2009-09-08 03:32:29
notebook Home