はね
りんりん

後悔するとわかっていても
止められない思いが飛んでいく
羽を持った私の心は
あなたの元へ急ぐ

たった一度の恋だった
たった一度の温もりだった
たった一度の繋がりだった

いき急いだ恋の行方は
後悔の渦へ飲み込まれる

止められなかった思いは
泡へと形を変えてゆく

消えないあなたの温もり
消えないあなたへの思い
消えないあなたの後ろ姿

手を伸ばせば届いたのに
追わなかった私も悪いの

ダメな子だってあなたは言った
ダメな奴だと私は思った

なぜ魅かれたのか
なぜ魅かれようとしたのか

落ちてゆく自分がおかしい
自分をおとしめることが
おかしい

落ちても地を踏みしめられる足を
持っていることは喜び
心にも羽はいらない

羽はなくても前には進める
棘で傷ついても多分生きてはゆける
しっかりと歩いてゆける


自由詩 はね Copyright りんりん 2009-09-07 22:00:02
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