はね
りんりん
後悔するとわかっていても
止められない思いが飛んでいく
羽を持った私の心は
あなたの元へ急ぐ
たった一度の恋だった
たった一度の温もりだった
たった一度の繋がりだった
いき急いだ恋の行方は
後悔の渦へ飲み込まれる
止められなかった思いは
泡へと形を変えてゆく
消えないあなたの温もり
消えないあなたへの思い
消えないあなたの後ろ姿
手を伸ばせば届いたのに
追わなかった私も悪いの
ダメな子だってあなたは言った
ダメな奴だと私は思った
なぜ魅かれたのか
なぜ魅かれようとしたのか
落ちてゆく自分がおかしい
自分をおとしめることが
おかしい
落ちても地を踏みしめられる足を
持っていることは喜び
心にも羽はいらない
羽はなくても前には進める
棘で傷ついても多分生きてはゆける
しっかりと歩いてゆける