ラヴェル
ゆりあ

雨の降る日のフランスの外気のような湿った匂いのする君
アンドレくんにはもう言ってあげた?
もう私アンドレのこと嫌いって
ノートもう見せてあげないって
リサ先生とのこと教室のみんなにばらしちゃうわよって


君はだめな子だから、私が一緒に居てあげる
あの公園で一緒に散歩しよう
雨の降る日の深夜
神のふりした悪魔が地上に降り立つ日
地上と約束した日
地面の土が私たちのせいでぐちゃぐちゃになる
私がアリスを愛してあげるから
どこにも
どこにも行かないで


ラヴェルの水の戯れが鳴り響く体育館


佐々木クンと高橋サンは互いのあらゆるかわいい先端部分を愛す


もう終わりにしよう、終わりにしよう何もかも、って佐々木クンは夢の中で私に言った

朝になって冷たい寒い窓際を見るとそれが本当のことなのだと知った

本当のこと

雨の音は
まるで神が泣いてるようだった


自由詩 ラヴェル Copyright ゆりあ 2009-09-04 03:34:33
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