にじむ
かんな


季節外れの
逃げ水を追いかけるように
伸びては
落ちる
あの夕暮れの
ふたりの影に
シャッターを切った
その瞬間を
名づけることに
いまだ
迷わずにいられない
夜の気配ににじむ
この夏の終息を感じながら



自由詩 にじむ Copyright かんな 2009-09-02 00:09:21
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