奇海な言い訳
愛心
わたしの中は
内臓とか
血とか
脂肪とかじゃなくて
海 が広がってるんだと思う
わたしの泣き虫のレベルは
ランクをつけるならAAAだ
本を読んでは泣き
曲を聞いては泣き
テレビを見ては泣き
相談にのっては泣き
怒られては泣き
嬉しくては泣き
歌っては泣き
苦しくては泣き
悲しくては泣き
悔しくては泣き
貴方を思っては泣き
泣いて 泣いて 泣いても
涙が枯れないと自分でも気持ち悪い
けど今夜 気づいた
頬を舐めて感じる
海 の味
海 がわたしの中にあるのだ
すっと心が楽になる
水の中にいるのが好きなのも
体内の海の波長が合うのだろう
泣いても泣いてもなくならないのは
地球温暖化で 水位が上がっているから
貴方を思って泣いてしまうのは
わたしが貴方に溺れているから
そうか そうか
わたしは海を飼ってたんだ
だから泣いてしまうんだ
頭の隅で これは幻想だと分かっていながら
わたしは今日も 泣いてしまう
貴方に
溺れて
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創書日和。