東京遊泳
衿野果歩
青白い顔の人々が
忙しなく泳いでいる
新宿二丁目交差点
人波に飲まれないように
君と手を繋ぐ白昼夢
酸欠気味の僕へ
人工呼吸のキスを
頂戴
鼓膜の柔らかい部分
ふいに響く波音
海へ行こうよ
休みなんて待たずに
いますぐにさ
自由詩
東京遊泳
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衿野果歩
2009-08-30 18:12:34
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創書日和。