黄色いストローハットのもとで
唐草フウ
黄色くてでかいストローハットを
ふたりでひとつかぶって
お話しをしよう
ほら今は青空だって見てない
ひまわりだって のぞきこまない
僕たちはわかすぎるから
明日までの宿題も
占いとかわらない
ほとんどを勘でやり過ごす
きみだってそうだろう?
まつりもおわってしまったし
新聞だってなあなあに事件をやりすごす
だけどこの位置にいる
目深にかぶったストローハットのなかで
気をつけることは何もない
午後のけだるい、という時に
ふたりは何も見えないようにして
まどろんで
眠っていれば
許しがたいことのひとつ
まつ毛から出ていく気がして
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ねえ君 もう すべてが
枯れてしまったよ
なつのひかりに焼かれて
どうして眠ったままなの
その長いまつげ
均等にそろった
結った長い髪
ひとみの色は同じで
汗とともに
君が起きる気配を
今は感じられないから
僕はここを動けずに
ただストローハットのもとで