歪んだ星の上で
信天翁

(当たり前の話だが)
きのうと同じ時刻でも
わかげの庭に映る きょうのかげは正直である
長さも広さも角度さえも 変化している
それなのに
(当たり前のことだが)
おいぼれの更地には かたちも変えず
きょうもきのうと同じく あふれている
もえつきることのない 悔恨のシルエットが
やけおちることのない 孤独のシャドーが
ゆめの逍遥が終わった跡のように
どろんこになって

 


自由詩 歪んだ星の上で Copyright 信天翁 2009-08-22 10:01:29
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