色のない街
フミタケ
あの娘は色のない世界に住んでる
あの娘は色のない街を歩いてる
汚れた天使
僕の天使さん
今夜はどこにいるんだい?
電話もつながらず
どこで今日は涙を流すんだい?
あの娘は色のない世界に住んでる
汚れた天使
何年も前に恋をして
深く深く傷ついて
今夜も求めてる
燃えるように貫く夜を
ほしがっては
死んでもいいなんて言う
あの娘は色のない世界に住んでる
僕の天使さん
心は少女のままで
僕の知らない事を
知らない言葉を
教えてくれる
涙を流してそれを
世界の黒へ落とし込む
聞かせてよ
僕の天使
君は僕を狂わせる
あまいあまい裸の天使
そして空を見上げては
忘れられない事に震える天使
あの娘は今夜も悪魔のふりして男に恋する
あの娘は色のない街を歩く汚れた天使
恋をしてひどく傷ついて色をなくした天使
あの娘は何度も何度も恋に裏切られて
今僕を同じように粉々にしようとしてる
あの娘は色のない街に生きる汚れた天使
天使は天使のままで
その声が
まぶしい背中が
その匂いが、
触れる唇の感触が
たとえ違っていても
愛そうとした
何も感じないキスが愛しかったよ
色のない街に生きる汚れた天使
僕をよみがえらせた汚れた天使
あの娘の気持ちは月の裏側にある
あの娘の心は月の裏側にある
猫のように気ままに振る舞って
僕を困らせては
猫のようにいつの間にかどこかへ行ってしまう天使
僕は君の犬になりたいぜ
犬になって
気まぐれな猫の言いなりになりたい
あぁ行ってしまう
行ってしまう