奪われた夜のネジもしくは私が夜闇に奪われた、あのネジ
北街かな

私が永遠に朝にならないので
後続する螺旋は、夜空にひねりこみだしました
すると我先にと町工場が巨大プラスドライバを打ち上げて
夜のネジをぐるぐると外してゆくものだから
空からたくさん落ちてきた☆が
そこらへんの路上で ぎらぎら うるる ひくつき、目を回してます
不眠症特有の眼球運動なのね、
すてき。

ひねられすぎて ひねて ねじりこんでしまってみても
どの際限にあろうと夜で 無言だから
奥まりながら、
広がるばかりなのね、
朝は まだ かな。

さみしいなんてくちにできるほどの食欲もなかったから霞を食べてた
闇をみては   狂ったように 明るい なあ   と、思っていたのね
隠れるふりして悪目立ち
怯えた顔してすべてを見ちゃうし
しかたがないから寝そべったまま
☆のポーズをとりました
あいたた、、、

七日目の眠りは、より美しいスパイラル
市街の星屑管は破裂してまるで朝みたいな私なのね
ばらばらになった空は
死んだように、明るい

ネジを吐いた。


自由詩 奪われた夜のネジもしくは私が夜闇に奪われた、あのネジ Copyright 北街かな 2009-08-14 09:21:17
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