斜めに進行する
ヨルノテガム







強権としての警官
加害者としての
狂気としての
悪徳としての警官のただのおっさん
強欲としての制服
生活を脅かす者として

逃げるバカボンのパパ
乱暴者としての
いたずら好きの
道徳の端を綱渡る
夢見がちな実践家としての
賑やかな

無気力としての読者
被害者、傍観者としての
仮想としての日常にまぎれ
破壊者としての願望
せめて何事もないことに
満たされればいいのに

息詰まる未来としての子供
知り尽くしてしまった人形としての
動き方を忘れた赤子として
不信の底であきらめた者として
ただ強くなる夢を見た子供

無人の街
無人の夢
誰もそんな所で居ないのであるが
丁度よい罰があれば
人の規則なんて呆れるくらい
濁っているので



警察は汚らわしいので捕まるくらいなら
飛び降りた方がマシだと売春少女は思った














自由詩 斜めに進行する Copyright ヨルノテガム 2009-08-13 18:37:09
notebook Home 戻る