ピラフと粥
照留 セレン
お皿の上の
丸く盛った海老ピラフに妹は
グリンピースと人参をのっけて顔を描いた
半分食べて欠けた顔の
真一文字の口は悲しげに傾いている
幼い妹
どうか最後まで食べてやって
姉さんは風邪をひいて
おまえの残りを食べられない
ごちそうさまと言った妹の
お皿が空になったのを見て
ああ 大きくなったのだと
梅干し粥をすすりながら思う
幼い妹
悪い姉さんは
もうおまえをいじめられるほど子供ではいられなくなった
自由詩
ピラフと粥
Copyright
照留 セレン
2009-08-11 17:48:50
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