罪な奴ほど可愛いらしかった
こめ

操作されるのは

コントローラーがついているから

敵はどこだ味方はまだかと

そんなこんなしている内に

独りきりになっていた

可愛く写真に写ろうとしても

いつも笑顔には二つの線が引いていた

ただ一つの弾丸だけで

貴方はまるで別人のようになっていた

おとぎ話のように

とてもメルヘンで幻想的な感じに仕上げて欲しい

なんとなくだけど

何かが胸に残っているのは

忘れた筈の人の姿を必須に追い掛けていたから

知らないよそんな人なんか

枯れない花はないのだと

パサパサになった薔薇を握り潰す

その時不意に刺さった棘に

気が付かず今も手のひらからは
赤い血がながれていた

うそくさい話に騙されて

今日も僕は一つ罪を重ねた

捕まったのはそこに罠がしかけてあったから

後々食べられてしまうのだろう

そんなことを冷静に考えていたけど

罪な奴ほど可愛いらしかった

それが今のトレンドらしかった


自由詩 罪な奴ほど可愛いらしかった Copyright こめ 2009-07-31 00:22:13
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