YuLia



いつだってそうだ。



大事なものは

奪われる。



信じた途端に


裏切られる。




そんな風に

真っ直ぐな瞳で


変わらない愛を


謳わないで。




目の前にいる君は

明日になれば


昨日の君になる。



時空の歪みに僕は

罪深い僕は


取り残される。




『大人になりたい…』


呟く声に振り向くと

ちっぽけな自分が其処に


膝を抱えて座っていた。



何の努力もしない僕は

いつまでも餓鬼なまま


他人の涙を吸って


喉の渇きを潤してゆく。






自由詩Copyright YuLia 2009-07-30 07:00:17
notebook Home 戻る  過去 未来