洗濯機の顔 
服部 剛

介護職員達は施設の洗濯機に 
しわくちゃの肌着やパンツの山を 
無造作に投げこんでは 
背を向けて去ってゆく 

汚れの全てを飲みこんで 
きれいに洗って返そうと 
洗濯機は今日も 
待っている 

何かに飢えているかのように 
大きな口を開いて 





自由詩 洗濯機の顔  Copyright 服部 剛 2009-07-23 20:45:05
notebook Home 戻る  過去 未来