ペンギン
コーリャ

ほしぞらみたいに黙っていたら
追憶が加速していった
メリーゴーランドは架空の天気をかかげていた
7月15日は存在すらしなかった
とてもしずかに追い越されたニュートラル

言葉にない場所から転送された
ハッピーエンドが
あんまりじょうずにてんびん座の擬態をしていたから
七夕には
気球がほしいですと書いた

やがてやってくる幸いのきもちに
リボンをかけられたらなとおもう
小箱にしまってコーヒーテーブルなんかに配置したら
部屋は水没していって
プラネタリウムは海の話をしているんだ


おどっているのか?とおもったら
ただ手を泳がせてるだけだった
なにそれ?ときいたら
ペンギンと答えた





自由詩 ペンギン Copyright コーリャ 2009-07-22 05:10:27
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