翠雨
照留 セレン

青い葉の露に溶け込み
雫は森を敲いている

朽ちた葉に 土に
滲み込んでいく
潤している

横たわっていると
流れる水の
奏でる音の中に
このまま流れていってしまいそうだ

私を
溶かし込んでくれないか
乾いた土に滲みわたり木々の糧となろう

この短い命を越え
鮮やかな葉脈を巡り
森の風を潤して
再び雨となって
木々とともに生きていけたら


自由詩 翠雨 Copyright 照留 セレン 2009-07-21 16:22:20
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