蟲
長月 猫
都会の喧騒が疎ましい
だけど私は街を歩く
アスファルトからの跳ね返りが痛くて
路地裏へと逃げ込んだ
ポリバケツから虫の音が耳に届く
涼やかな音色が路地裏に響く
彼等はこんなところでも
逞しく生きていた
自由詩
蟲
Copyright
長月 猫
2004-09-06 15:06:35