きれいの手紙  ——勿来に嫁いだ実姉に捧ぐ
zihan

姉様


 誰もが望んでいて知らないことが解った!

 貴方は一番の姉様です。
 沢山姉が居るけれど、一番です。
 勘違いではないのだけど、
 どこにでも来て下さり、
 そしてことの葉は私への配慮のみ、
 そっと置いて下さる貴方は、姉です。

 涙が、少ししか出ないことを恥じたいのだけど、
 仄かに笑い泣き、今は微笑と目頭に涙粒が残るのみで、
 そのままを書きます。

 僕たちは、美醜をのみ求めればいいのです。
 そうすると美しくないものが次々と剥がれ落ちて、
 美しいものしか見えなくなる。

 美しくないものへの配慮を行うと私たちは、居なくなる。
 美しいことをすれば、美しくないものたちは、居なくなる。

 白紙の上の話ですが、どこか白い雲の上の天に通じていそう。
 寄り添うべくの姉様はどこに居そうか知らと言いたいなッ。

 美しさとは誰も害さないことでした。
 そしてそこには僕らは存在せず、
 美しいものがありありとあるのでした。

 私はかつての景色を眺められるようになりました。
 貴方はきっといつもこのような景色を、
 眺めていたのでしょうね。

 一体、姉様の瞳はどのようになっているのでしょうか、不思議です。
 形容したらおこられてしまいそうだし、おこられてしまいたいけど。

 男を含めて全ての男女を貴方のように美しいと思えば、
 世界はきっと一瞬で美しくなると想う。
 愛とか何とか知らんけど大好きです。
 大好きだと書いておきたいので書いた。

 もっとよい知らせがあったのだけど、
 忘れてしまいましたが、きっと何でも知っている姉様ですので、
 元気になっていることかと想います。

  弟じはん


自由詩 きれいの手紙  ——勿来に嫁いだ実姉に捧ぐ Copyright zihan 2009-07-13 15:28:49
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