「影と歩く、夏」
ベンジャミン

あまりの暑さに立ち止まろうとしたら
影が自分よりも先を歩いていることに気づいた

慌てて追いかけてたどり着いた交差点

道路にはみ出した自分の影が
通り過ぎてゆく車にひかれている

何度も 何度も これでもかと

それでも何事も無かったように
影は僕にぴったりとくっついて

そして
信号が青になると歩き出す

一歩一歩たしかめるように
僕と一緒に

生きようとしている


自由詩 「影と歩く、夏」 Copyright ベンジャミン 2009-07-13 14:23:11
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