透過させてゆくのです
ゆびのおと

と、その人は言った。

なんとも不思議に穏やかな笑顔で、
世界の涯へでも
身軽にリュック一つで出かけられそうなほど
軽やかな足取りで。

すべてはよりしろになる
悪しきものも
良いものも
すべて引きつけ放さないとしたら・・?

透過させ
流れてゆく水流のながれだけを感じて
なにもまとわないで
はだしで
つちをふんで


自由詩 透過させてゆくのです Copyright ゆびのおと 2009-07-12 13:51:46
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