「サイケデリック・トルネード」
Leaf


       生き急いだ
          血中に溶け入った
               トルネードの目論見は
           ものの見事に外れる






      予定調和すら見透かされ
一点を凝視した 
           黄成りの藁半紙の上には
                   アザミの葉に棘の触感




          何を弄っているのだ
                  病める鼓動よ



            浮遊する煙りはソウルの残痕
       暴走する鉄馬バイクは瑪瑙の流線形


                        モジョ(MOJO)、モジョ(MOJO)


        紫雲英蓮華草は咲き逸り
             焦りに似た香煙燻らし
                 仮漆の剥がれた木机に突っ伏した






 其れは単なる人であり
 其れは以上でも
 其れは以下でも無い




                      取るに足らない、と
                      何をも燃す穿ったサイケな焔
                      身の丈に合った育ちに至り
                        


        机上に遍く広がる草原くさっぱらとモーターの馨り
          サイケデリックに理由はいらない
            その藁半紙に静心溢れん
               静心溢れん
                溢れん


自由詩 「サイケデリック・トルネード」 Copyright Leaf 2009-07-10 21:02:26
notebook Home