「サイケデリック・トルネード」
Leaf
生き急いだ
血中に溶け入った
トルネードの目論見は
ものの見事に外れる
予定調和すら見透かされ
一点を凝視した
黄成りの藁半紙の上には
薊の葉に棘の触感
何を弄っているのだ
病める鼓動よ
浮遊する煙りは魂の残痕
暴走する鉄馬は瑪瑙の流線形
モジョ(MOJO)、モジョ(MOJO)
紫雲英は咲き逸り
焦りに似た香煙燻らし
仮漆の剥がれた木机に突っ伏した
其れは単なる人であり
其れは以上でも
其れは以下でも無い
取るに足らない、と
何をも燃す穿ったサイケな焔
身の丈に合った育ちに至り
机上に遍く広がる草原とモーターの馨り
サイケデリックに理由はいらない
その藁半紙に静心溢れん
静心溢れん
溢れん