さいなら、後ろのラビデス
多々田 駄陀

ウソの名前をください、神様。

恋とは、だぶだぶの子豚のフォーム。
後ろにこすり付けた前の輪廻はだれ?

裸足で開こうとすれば、互角に頭突きする懲りない団欒。
差支えなければ恋とはいわず、愛とは言わず、
分に見合わず、行きずりの如く、野垂れ死ぬ。
極度に逸脱した脳天気。
負荷の掛かったヒスを起こせ。別の言葉は背負うな。
怒鳴り声なのじゃ。悲喜交々、晴れ。

ウソの名前をください、神様。

喧嘩の理由が、飢えた身で華奢なエゴにあるなんて。
卑怯にも拒否されておりますので、
当節ここのすれっからしは痩身のチンチロリン。
溜飲いたしがたく、勝手に形を丸め、
或いは辞める。謝る。やだ。まだ、やる。
「堪忍して、適当に抱いたこと。」

ウソの名前をください、神様。

日本脳炎がなつかしい。
ほんに幸いです。
いえ、災いです。

軽井沢に避暑に行きましょう。

尿管の排するところ、
恥が濾されて痩せれば讃美。
さすれば、仰せの通りに手を叩いて
卑怯者にも微笑を湛えて、キス。
でございます。

ウソの名前をください、神様。

「善人たちの行いに何の褒賞や」

どーか、腹をお括り下さい。
喉をお締め下さい。
毒はとうに周っております。
このまま接吻を欲しがったりすると
気を違えてしまうことになりますから。

奴隷と警察に散々やられた瀕死の病人や、
つま先を入れたい違反の子等が、
爛れた男の訴訟の問いかけにちゃんと抱かれては
されるがままに焼かれていくのをみて、
うれしそうに泣いたのでございます。
 
ウソの名前をください、神様。

せえーの、ば〜か。。

ウソの名前をください、神様。

さいなら、後ろのラビデス


自由詩 さいなら、後ろのラビデス Copyright 多々田 駄陀 2004-09-04 23:53:56
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