time
テルテル坊主


幸せの一時が
紫煙の曲線の様に流れて消えて
部屋を出て行った

追いかける左手を右手で制して
時間を止めてみた置時計

シャワーの放物線をローアングルで眺める
ゆっくり
ゆっくり

繰り返したい六月
もう帰りたくない六月

濡れた手で開いた携帯
時計は止まることなく
0:00を指していた


自由詩 time Copyright テルテル坊主 2009-07-06 03:33:09
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